【書評】トウモコロシ

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2月の中旬頃に、この本の作者の黒澤優子さんが福島からお店に来て下さいました。

私のブログを読んで、「三樹さんの書くブログは臨場感があって本当に面白い。」

そして「性に対するスタンスが自分と似て、研究している。」と。

優子さんは、作家、ライター、セクシャルカウンセラーと色んな肩書があり、経歴も面白く、そんな方に褒めてもらえるのは恐れ多くも嬉しいです。

私のブログというのは、裏ブログの方で、このサイトのプロフィールの下にリンクを貼っています。気になる方は読んで下さい。

何故表裏分けているかは、このサイトで同内容の記事を書いたらグーグル先生にホームページを飛ばされた訳ですよ。だから、見られたくないから裏にしている訳ではないです。

ただのSEO対策。

少し前にかつてお世話になっていた方から「あの様な、女性が快楽を求める表現を人が見る所で書いている神経を疑う。」的な事を言われ憤慨していたけれども、こうして面白いと遠くから会いに来て下さる方もいて。

何事も陰陽だなと。

私のブログは同じ志を持つ人や必要な人に届ける為のモールス信号だから。書いて表現する事はやめません。

「性に対するスタンスが似ている」と言っていた優子さんの本が気になったので、処女作であり10年がかりで書いた「トウモコロシ」を送ってもらいました。

トウモコロシは、10篇の短編小説から成っている本で、私は本を読むことが恐らく早いので3.4日ほどで読めるかな??と思っていたら。

恐ろしく、怖く、グロテスクで。それでいて優しく、どこかで感じたいつかの傷が疼く様な。1篇1篇はグイグイ引き込まれて止まらないけれども、

一気に全部読んでしまうにはエネルギーがいるので。

2週間ほどかかって読み終えました。めちゃくちゃ濃かったです。

性と死。そして病。目を背けられがちなものがテーマになっているのですが、これは読む人によっては全く理解出来ない、気味が悪い、で終わるのかもしれません。

この本を2015年に出版されているのがまた驚きで。私も6年前にこの本を読んでいたら、全く意味が分からないし、途中で断念していた事でしょう。

やっと時代が優子さんに追いついてきたんじゃないでしょうか。

Amazonで検索しても、「お取り扱いなし」になっていますが、出版社のホームページからは買えるようです。

性を取り扱うお仕事の方は、是非読まれると良いと思います。恋愛の性というよりも、もっと本能的な剥き出しの性の話です。

優子さんが私の店に来た後、何故か分からないけれども、今まで来なかったある種の「性のトラウマ」を持った女性達が立て続けに来られ。

その方々に優子さんから聞いた話をしたら、涙ぐまれている方もいました。

本当は、優子さんからの話、じゃなくて「あなたのガイドがこう言ってます。」的な事を言ったら恰好良いかとは思いますが(笑)

優子さんとの出会いで、また一つ世界が広がった感じがしています。

サイン本をありがとうございました。

3月26,27日とさいたまスーパーアリーナでイベントに出ます

私の担当枠は埋まっておりますが、まだまだRASを受けたい方は空いていますのでご連絡下さい。

27日の午後は会場をフラフラ回っていますので、予約無しでも遊びに来て下さい。

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